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専門学校と大学の違いってなに?

理学療法士の資格を得るためには、専門学校や大学で、専門的な勉強をして、国家試験を受けなくてはいけません。では、専門学校と大学どちらがより理学療法士になるために、なってから有利になるのでしょうか。それぞれのメリットとデメリットについてまとめています。

理学療法士になるために~専門学校のメリット・デメリット~

専門学校のメリット

  • 理学療法士になるための専門学校なので、専門的な知識や技術を効果的に学ぶことができ、社会に出ても即戦力として働くことができる
  • 3年制の専門学校の場合、専門士を取得することができる。
  • 3年制であれば、1年早く働き始めることができるので、臨床を多く経験することができ、実地での知識や技術を習得することができる
  • 学費も1年分抑えられ、1年早く給料を手にすることができるので、経済的な負担が軽くなる。
  • 4年制の専門学校の場合、高度専門士を取得でき、大学院への入学資格も取得できる。
  • 大学に比べて学費が安いところが多い。
  • 少人数制のところが多く、質問しやすく勉強がしやすい環境のところが多い。
  • 国家試験対策がしっかりしている。

といったように、専門学校に通うメリットというのをポイントごとにまとめました。

やはり、専門学校に通う大きなメリットとして「学費の安さ」というのが大きく取り上げられています。理学療法士になるためには、卒業までに必要な単位数というのが法律で決められているため、結局のところは3年間であろうが4年間であろうがカリキュラムには大きな違いというのはあまりないのです。ということから、単純計算すれば3年制の専門学校の方が学費はかなり抑えられるというのがわかります。その点が大きなメリットだといえるかもしれません。

では、3年制の専門学校の特徴とはどういったものなのでしょうか。

3年制の専門学校の特徴

日本で初めての理学療法士養成校は、昭和38年に開講された「国立療養所東京病院付属リハビリテーション学院」となります。その後、昭和54年に金沢大学に3年制の医療技術短期大学部、平成4年に広島大学に4年制の医学部保健学科が作られました。大学で教育を学ぶというのが基本であった昔は、このようにして専門学校という分野でも教育が受けられるという基礎ができたのかもしれません。日本における理学療法士養成の歴史もこのようにして生まれたものだと思います。

そこで、理学療法士になる最短のルートで言えば、高校を卒業して3年制の専門学校、もしくは短期大学で単位を全て取得し、浪人をせずに現役で国家試験に合格することになります。一度社会人を経験してから理学療法士になる人も少なくないですが、そういった人のほとんどは一日でも早く理学療法士になるために3年制の専門学校を通う人がほとんどだと言えるでしょう。

3年制の専門学校であれば最短で理学療法士になれる

今は、専門学校に通って手に職を付けてから就職をするという人が増えてきたように思えます。不況な世の中がそうさせているのかもしれませんが、理学療法士も決して例外ではありません。

しかし、職域が広がってきているとはいえ、供給過多になっているという声が多く聞かれるのです。就職難の時代だからこそ手に職を付けて国家試験にまで合格したのに、需要と供給のバランスが崩れてしまうと給料の額も下がってくる恐れもあるでしょう。

4年制も決して悪いわけではないですが、3年制の専門学校に通って、給与水準が下がる前に一日でも早く理学療法士の資格を取得しておいた方がいいのかもしれません。

資格さえ取得すれば待遇の差はない

理学療法士の国家試験に合格し、資格さえ取得してしまえば、就職に関してあまり学歴は関係ないと言えます。理学療法士という条件は同じになりますので、就職や待遇といった面の心配はあまりないと言えるでしょう。

しいて言うのであれば、専門学校卒業と大学卒業とでは、初任給に少しの差が生じる可能性があるということぐらいです。それは3年制の専門学校と4年制の大学では1年の差がありますので、年齢といった部分でそこに少しの差が生まれる会社があるかもしれません。

専門学校のデメリット

  • 給料などの待遇面で、大学卒のほうが有利になる場合がある。
  • 途中で進路変更をしたくなっても、選択肢が限られる。
  • 3年制の場合、短い期間で学ばなければならないので、授業が忙しくなる場合がある。

といったように、専門学校にも多少のデメリットがあるというのがわかったと思います。さらに詳しくデメリットになる部分を見ていきたいと思います。

3年制だと詰め込んで勉強をしなければならない 

上記でも述べていますが、4年制に比べると3年制は勉強をする時間が1年も少ないわけですから、どうしても詰め込んだ勉強をしなければならないので毎日が忙しくなるというデメリットがあります。

実習期間は短くできないため、学校での授業がタイトになってくるのは仕方ないことなのです。ですので、勉強が苦手だという人は少し大変かもしれません。4年かけて取得するところを3年で全て取得しなければならないため、時間に余裕が持てるのであればじっくりと学ぶことができる4年制の専門学校がいいでしょう。

4年間で必要な単位を全て取得すれば卒業ができる大学と違い、専門学校は1年ごとの単位取得が必要ですので、3年制の専門学校の方が留年するリスクが高いということがわかります。

実習の充実度の違い

実習については最低の時間数が定められているため、必要最低限は確保されています。ただ、3年制の専門学校より、4年制の専門学校や4年制の大学の方がより充実度の濃い実習期間や内容があるような気もします。

3年制の専門学校は実習と実習の間隔が短いので、再実習となった場合は国家試験にも何かしらの影響が出てくるかもしれません。とはいえ、しっかりと実習に打ち込んでさえいればこういったデメリットはどうにでもなることでしょう。

各県内に理学療法士の専門学校が少ない

理学療法士になるための専門学校なのですが、やはりどうしても東京や大阪、愛知といった都会に多く集まる傾向にあります。もちろん、それ以外の各県内にあることはあるのですが、47都道府県全てにあるというわけではありません。それと、卒業した後の求人に関しても、当然人が多く集まりやすい都会の方が多くなってきます。とはいえ、就職に有利な都会の専門学校に通うとなればさらにお金が掛かってしまいます。都会の専門学校であれば就職に有利になりやすい傾向にありますが、それなりに大変ということだけは頭に入れておかなければならないのです。

それでも、都会に出て自立しながら専門学校に通いたいのであれば、少しでも費用が安く済ませられる寮完備の専門学校を選ぶというのも一つの手です。自立して生活習慣を作っておけば、少なからず将来の就職には有利になるかと思われます。

大学のメリット

  • 学士号が取得できる。大学院への入学資格が取得できる。
  • 専門科目以外にも幅広い分野の勉強ができる。
  • 理学療法士以外の職業に就きたくなった場合でも、選択肢がある。
  • 就職先に応募が多かった場合、学歴を重視するところであれば、大学卒のほうが有利になる場合がある。
  • 待遇面で優遇される場合もある。

といったように、大学に通って理学療法士になるということにも、それなりのメリットがあるということがわかったと思います。では、さらに詳しく大学で理学療法士の勉強をするメリットを見ていきましょう。

教養や研究ができるためさらに深い勉強ができる

大学では教養や研究でしっかりと学ぶことができます。教養に関しては入る大学によって変わってきますが、言語や文化、芸術といった幅広い知識を手に入れることもできるのです。理学療法士になるための知識以外のことを頭に入れることにより、さらに将来の選択肢も増えるかもしれません。また、大学には研究設備が非常に整っていることが多いので、自分に興味のあった研究さらに深く追求することもできるでしょう。

大学院へ行ってさらに深い研究できる

大学の4年間で理学療法士になるための基礎は十分に学ぶことができます。そこで、さらに深い研究に没頭したいのであれば大学院へ行くという選択肢も増えてくるのです。大学院では研究の方法論や論文の書き方、発表の方法などさらに深く学ぶことができます。大学院でさらに研究を重ねれば、海外でも活躍できる場が広がるかもしれません。

大学のデメリット

  • 大学は4年制なので、専門学校よりも卒業までに時間がかかる。
  • 一般教養に時間を割くため、臨床現場に出られるまでに時間がかかる。
  • 大学に入るための試験が難しく、倍率も高い。

といったように、大学にも多少のデメリットがあるというのがわかったと思います。さらに詳しくデメリットになる部分を見ていきたいと思います。

学費と倍率が高い

やはり、大学に受かるというのは専門学校に比べると倍率はどうしても高くなってしまいます。それに、4年制の私立大学であれば学費も相当な費用がかかるのは間違いないでしょう。

高い大学ともなれば4年間で1000万円弱かかるという大学もあるほどです。

となれば学費の安い国立の大学へという考えになりますが、国立ともなればさらに合格する倍率は高くなってしまいます。

浪人することになれば1年を無駄にしてしまいますので、それなりの学力がないと国立大学も難しいと言えるでしょう。

他の分野も勉強しなければならないので集中できない人もいる

大学で理学療法士になるためには、他の分野の勉強も必要となります。違う分野の勉強をするのも新たな選択肢が増えてメリットにもなるのですが、将来は理学療法士と決めている人であれば無駄な時間と思う人がいるかもしれません。そうなれば肝心の理学療法士になるための勉強にも集中ことができないでしょう。

まとめ

理学療法士になるためには専門学校と大学に行くという2つの選択肢がありました。一日でも早く理学療法士になりたい、学費を少しでも抑えたいという人は「3年制の専門学校」。理学療法士になることは決めているが、しっかりと勉強をして焦らずに国家試験を受けたい人は「4年制の専門学校」。今のところは理学療法士になりたいが、さらに違う分野の勉強をして将来の選択肢の幅を広げたいという人は「4年制の大学」に通って勉強をすればいいのではないかと思われます。

それと、専門学校にしても大学にしても、それなりの費用というのはどうしても掛かってしまいます。

理学療法士になるための学校というのも専門知識のため、どうしても地方だと学校数も少なくなってきます。そうなると親元を離れて学校を通うということになりますので、さらに費用がかかってしまいます。ですので、少しでも費用を抑えたいというのであれば、一人暮らしという選択よりも寮がある学校を選ぶことで多少の費用は抑えられるのではないかと思われます。